最も心に残っている私の少年時代の思い出

皆さんにとっての少年・少女時代でその後の人生に影響を与えた出来事はありますか?

私のことですが、

子どもの頃から、人前で話すことにどうしても苦手意識がありました。

その苦手意識をどうしても克服したい。そう思って中学校入学時に、迷わずに挙手したのは放送員会の仕事だったのです。

人前というわけではないが、話す訓練には充分なりうるだろうと思い、お昼の放送担当になり、昼食を持って一人放送室でお昼の放送を担当し、その後一人きりの放送室で昼食をとっていました。

他の同級生たちは仲間同士輪になって昼食を取り、そのまま昼休みで互いに親交を深めあう中、自分一人が取り残される孤独感に包まれていました。そんな孤独感を抱えている私に気が付いてずっと見ていてくれている方がいたのです。

ある時、放送室から戻るときに保健の先生から「お昼の放送ご苦労様。いつも一人でお昼を食べてるでしょう?もしよかったら私と一緒に食べない?私も一人で寂しかったのよ。」とお声がけいただきました。

自分は決して一人ではないのだ。誰かがちゃんとみていてくれているのだ。その時の気持ちを私は決して忘れません。

こういう人のために働きたいな、という思いから大学卒業後、学校事務職員を志し無事にその職に就きました。そして、悩める職員の相談相手になることも多く、また多くの人が心を病んで休職に入る現状をみて、カウンセラーになることを決意します。

もう私は学校事務職員ではありませんが、こういった違う形で教育に携わる方々のサポートできる自分で良かったと思っています。

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裕康 安藤

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